インキュナブラ(incunabula、単数形はincunabulum)は西欧で作られた最初期の活字印刷物のことであり、
15世紀(グーテンベルク聖書以降、1500年まで)に活版印刷術を用いて印刷されたものを指す(本だけではなく、一枚物(ブロードサイド broadside)も含む)。揺籃印刷本、インクナブラともいう(incunabula はラテン語でゆりかごの意味)。
インキュナブラとされる古書の三分の一は印刷した事業者、著者、挿絵画家について名前すら書かれていないか、書かれていてもほとんど無名の者によるものであった。今日、印刷者についてはプロクター・ヘーブラー法で判定される。この方法では印刷活字の"M"をリスト化したヘーブラー表と比較することによって印刷者を判定する。また、ページ数、版画の規格などによって、その他の情報が得られることがある。
ヨーロッパの歴史ある図書館ではインキュナブラ(あるいはそれ以前の写本)の所蔵数で歴史的価値が判定され、また古書蒐集家はインキュナブラを何冊持っているかを競うことがある。