オーガスタン時代(英:
Augustan literature)とは、
王政復古期から初期
ハノーヴァー朝にいたる
イギリス文学史上の隆盛期であり、転じてイギリスが文化的独立を果たしたとする時期である。「柔弱で女々しい」
フランス文化から卒業し、自らの力で「男性的で雄々しい」自らの文化を形成し得たとするものである。
ニュートンを始めとして科学においてはめざましい発展を遂げた時代であったが、客観的に見て文化的にはいまだフランスの後塵を拝していた。
科学においては学術団体
ロイヤル・ソサエティによってイギリス科学の水準をおおいに高めたものの、音楽・文学・芸術等においてはフランスや
イタリアなどに追いつけなかった。オーガスタン時代以降も海外の文物を邸宅に飾ることが流行し、東洋との交易が盛んになると「
シノワズリ (chinoiserie) 」とよばれる中国文化のブームが到来したりもした。しかし一方で、後進ゆえの旺盛な知的好奇心も備えており、これがイギリスの対外膨張の一因となったのである。