ナント wikipedia|無料辞書
◆地理
ナントは、
ロワール川の沖積土の流域、いくつもの川の合流点に位置する。北はブルターニュ独特のボカージュ(bocage、生け垣に囲まれた農地)を擁するなだらかな丘陵地帯に向けて徐々に高くなり、南はブルトン湿原の一部である平野に連なる。ナントと接する
コミューンは、ブゲネ、カルクフー、ラ・シャペル=シュル=エルドル、オルヴォー、ルゼ、サンテルブラン、サン=セバスティアン=シュル=ロワール、サント=ルース=シュル=ロワール、トレリエール、ヴェルトーである。
大西洋岸、あるいは
レンヌや
アンジェといった市街地からは自動車で1時間以下の距離である。
◇地形
ナントは期に属する
アルモリカ山塊の南部、ロワール河口から東におよそ50kmの地点に位置している。市街はロワール川の両岸に広がるが、市域の大部分は右岸、すなわち北側に位置する。ロワール川は旧市街の南部で2本の分流となり、南北両岸と12箇所の橋で結ばれた
ナント島(面積337ヘクタール)を抱く。は北から南に市街を流れ、ロワール川に注ぐ。は南から同様にロワール川に注いでいる。
ロワール北岸のナント市域はブルターニュ地溝の存在が特徴であり、断層線はヘルシニア造山運動期の褶曲で高さが100mある。川が形成した谷はサンタンヌの丘でこれを横断している。
南には標高30mに満たないペイ・ド・リュツ台地がある
[[外部リンク] nantes.fr, relief]。全長43kmの外周環状自動車道路が郊外の一部を含んでナントで囲んでいる。市街へはこの環状道路沿いに並ぶ複数の分岐からアクセス可能である。このナント外周環状自動車道路は、フランス国内最長である。
◇水利
複数の川や運河が合流する地点に位置し、多くの島があることからナントは長らく『フランス西部のヴェネツィア』と呼ばれてきた。運河の大部分とロワール川北岸は20世紀初頭に埋め立て、あるいは暗渠化された。最も大規模な工事は1929年に始められたもので、ロワール川の北の分流およびエルドル川との合流地点を埋め立てるものである。以降この一帯は航行可能な地下運河で迂回されており、これは古くからのロワール川分流の一部をなすに接続されている。
ナント市街はロワール川によって南北に隔てられ、ロワール川には2つの分流に囲まれた
ナント島が浮かぶ。この北と南の2分流はそれぞれマドレーヌ川とピルミユ川と呼ばれている。また市街にはエルドル川、セーヴル・ナンテーズ川、シェジーヌ川、ジュヴル川、サン川も流れる。さらに複数の小さな水路もあり、大部分が運河で暗渠化されたものが多いが、中には公園整備の一貫として再び水路の姿を取り戻したものもある。
◇ 気候
この気候は、ナントにある多くの公園や庭園が示す如く、植物の成長に非常に適している。
ナントでの風向は、大西洋熱帯低気圧に由来する西が基本的であり、北・北西・西風が多い。南西と北東の風は比較的希である。
またロワール流域では谷底に生ずる朝靄が知られている。
2007年度のナントの気候表: