一般名詞としては、
資本主義が脆弱な、ないし危機的な状況にある中にあって、
共産主義を排除するのみならず、一切の
自由主義、
民主主義、
平和主義を排撃し、内にあっては極端な
国粋主義による暴力的
独裁、外にあっては公然たる
侵略主義をとる体制を言う。従って第二次世界大戦中の
ドイツ・
イタリアは典型的なファシズム体制であった。また
日本・
スペインや東欧・南米などで見られた
全体主義体制もしくは
集産主義・
権威主義体制、およびそれらの一党独裁政治や翼賛体制、政治的自由活動の抑圧行為等もまたファシズム的要素があるとされている。
議会制民主主義の否定・ブルジョア(
市民)的自由の否定・
一党独裁といったものは
ソ連型社会主義でも見られる傾向であるが、ファシズムにおいては、私有財産制度や階級制度が制限付きながら基本的に擁護されること、および、君主制など既成勢力や伝統的勢力と必ずしも敵対するものではなく、むしろ
民族の
神話としてこれを擁護する傾向がある点で区別される。ファシズムは超国家主義(ultra-nationalism)と呼ばれることもある。