フォード開業当時のモデルはデトロイト市内のマック・アベニューにある貸工場で生産され、部品を自動車へ組み上げる作業を1台当たり2・3人の工員が数日かけて行っていたが、フォードではそれまでばらつきのあった部品を
マイクロゲージを基準とした
規格化によって均質化し、
部品互換性を確保することに成功していた。T型フォードは初めての自社工場であるピケットロード工場を利用し、フル生産開始の
1909年には1年間で1万8千台もの台数を生産した。廉価なT型への需要が急増すると、フォードはさらに大型のハイランドパーク工場を建設し、
1911年の稼働時には年7万台の生産を可能とした。フォード社は
流れ作業システムや大量生産に必要な技術・管理方式を開発し、
1913年には世界初の
ベルトコンベア式組み立てラインを導入した。部品の簡素化・内製化、流れ作業による工員の間での
分業化により、たとえば車体1台の
組み立て時間は12時間半からわずか2時間40分に短縮され、年生産台数は25万台を超え、
1920年までに100万台を突破した。