ナントを中心とする
ロワール=アトランティック県周辺は、ナントが『ナオネト(Naoned)』という
ブルトン語名を持つように、古くからブルターニュ(ケルト)の文化が根付いた地域である。にも拘らずブルターニュ地域圏と分断されているのは、かつて地域圏を再編する際社会的に同規模のナントと
レンヌが互いに地域の中心を自負して仲たがいする事により、地域圏全体の整合性や統一性が損なわれる事態を避けるためだったと言われている。また、ナント周辺がブルターニュ地域圏に編入されると残りのロワール川流域の地域が周辺と比べて社会的に小規模となってしまう事を防ぐ目的や、ナントをフランス西部有数の拠点・産業都市として発展させるためのバックヤード(後背地)としてロワール川下流域の県をナントに管轄させる目的があったとも言われている。そのためか現在でも、ナント周辺では他のペイ・ド・ラ・ロワール地域圏内自治体よりもむしろレンヌや
ヴァンヌなどといったブルターニュ方面に親近感や仲間意識を感じる住民も少なくない。