「恐怖は人類の最も古い感情である」という
ラヴクラフトの名言がある。それを反映して恐怖の対象として描かれたものは多岐にわたり、古くは神や霊、吸血鬼等といった超自然的な物事が扱われた。宇宙から見た人間存在の儚さ/疎外感を恐怖と感じれば、それも恐怖小説のテーマとなりうる(ラヴクラフト自身のコズミック・ホラーのなかで見事に描かれている)。近年では人間心理の謎を扱う
サイコホラーも人気である(一方で、発達障害や精神疾患に対するステレオタイプな誤解をもたらす可能性もある。たとえば「
アスペルガー症候群と社会」、「
『狂鬼人間』について」など)。スタイルや恐怖の対象によって、
ゴシックホラーや
モダンホラーという分類もある。ホラー小説とホラー映画の間には、同じ怪奇を扱っているという以上の強い関連がみられる。