フランスや
イタリアでは
tradition populaireという語もあるが、フォークロアそのままを用いることが多い。
トラディシオンtradition という語はフランスでは政治的な意味合いで受け取られることが多く、研究というよりは政治的・心情的な態度をあらわすので使用を避ける傾向がある
[『民俗学辞典』(1951)]。日本においても、民俗学におけるトラディシオンを「伝承」と訳して「
伝統」とはあまり訳さないのも同じ理由によっている。「伝統」と呼称した場合、中立的な観点が阻害されることがしばしばありうるからである。