小谷野 敦(こやの とん
[本名の読み方は「こやの あつし」。2008年、『里見?伝──「馬鹿正直」の人生』(中央公論新社)の執筆を機に筆名の読み方を「こやの とん」に改めた。「ところで最近は、当然ながらパソコン上で、私の名前を記すことが多いが、ローマ字変換をしている私は、実はいつも「こやの・とん」で変換している。その方が簡単だからでもあるが、だから?伝執筆中は、「ton」と打つと、まず?、次に敦が出ていたはず。折角だから、以後私は、字はそのまま、「とん」と読んでもらって筆名にしたいと思う」(同書p.443)]、
1962年12月21日 - )は
比較文学者、
評論家[「文藝評論家」と呼ばれることもあるが、小谷野自身は『朝日新聞』夕刊で担当していた「ウォッチ文芸」(1998年4月 - 2000年3月)以降、文藝評論家という肩書きを拒否している。『軟弱者の言い分』(晶文社、2001年)に収録された「にわか文藝時評家の日々」を参照。その理由として、小谷野は「私は文藝評論家と呼ばれることもあるが、『文學界』以外の文藝雑誌からは全然お声がかりがないので、そう名乗る資格があるかどうか疑わしい」ということを挙げている(小谷野「作家見習いの記 私小説のすすめ」『中央公論』2008年12月号)。]、小説家。禁煙ファシズムと戦う会
[この会は2004年秋に小谷野がソーシャル・ネットワーキング・サービスmixiの中に作ったコミュニティである。「そう本格的な集団ではない」と小谷野は言っている([外部リンク] 文学者小谷野敦の禁煙ファシズム闘争記 2007.05)。]代表。愛称、猫猫先生
[小谷野のブログの名前『猫を償うに猫をもってせよ』に由来。『PLANETS』誌第5号(2008年8月)にも「猫猫先生かく語りき──「もてない男」は世界をどう変革したいのか?」と題するインタビュー記事が掲載されている。なお「猫を償うに猫をもってせよ」とは田河水泡の『のらくろ漫画全集』に登場する架空の諺である。]。
茨城県水海道市(現・
常総市)生まれ。恋愛の比較文学的研究から出発し、「もてない男」
[小谷野は「たとえこれ以後私がどれほどもてるようになろうとも、若いころもてなかった、三十まで童貞だったという怨念だけは忘れない」と発言している(『帰ってきたもてない男─―女性嫌悪を超えて』p.11、ちくま新書、2005年)。なお2007年の小説『童貞放浪記』は小谷野自らの童貞喪失体験に基づいている。]や「軟弱者」、「正直者」などのキャラを打ち出した評論活動、「新近代主義」の提唱や反禁煙の主張などの言論を展開している。