押井守が多く用いる
映像表現として、アニメに
レンズの概念など
実写的要素を取り入れた
レイアウトシステムの導入、2Dの手描きの
アニメと3Dの
CGIの融合、更にそれら素材にデジタル加工を施し、手描きの絵やCGIでは得られない質感を加えたり、画面全体に統一感を持たせるエフェクト処理(ビジュアルエフェクツ)などがある。これらの手法は全てが押井の独創ではないが、現在の
漫画・
アニメ界に関わる多くの人に影響を与えている(押井のこれらの手法の使い方が印象的であることの証明ともいえる)。また「
映画の半分は音である」と語るほど音響と音楽を非常に重視
[限りある予算の中で同じ額を費やすなら、ある一定のレベル以上の映像のクオリティを追求するより、その分を音の方へまわした方が費用対効果が大きいとして予算の面でも音響・音楽のウエートは大きい]しており、近年の大作では音響作業を米国の
スカイウォーカー・サウンドで行い、音楽は『紅い眼鏡』以降すべて
川井憲次に任せている。もはや川井憲次の音楽表現は押井作品と切り離せないと言える。その映像センスと音楽表現、そして時には「ギャグ」、時には「衒学的」「哲学的」に語られる独特の長
台詞回し(「
押井節」とも呼ばれる)は、一部から高い評価と支持を得ている。