また『永享記』とほぼ同内容の軍記に『
結城戦場記』があり、伝本のひとつとも評されている。『永享記』と『結城戦場記』を比較すると、『結城戦場記』の方がより母本に近い善本とされるが、両記間の関係は必ずしも確立しておらず「永享記(結城戦場記)」といった形で両記を併記することもある。『永享記』『結城戦場記』ともに伝本の多くは足利氏の系譜を始めに記し、永享の乱・結城合戦の顛末、鎌倉府再興、
長享の乱で山内・扇谷上杉氏が戦った高見原合戦や
北条早雲の登場までで構成されているが、本来の形は「古河城事」までの全14章で「大田道灌事」以下は『太田道灌記』をもとに後から挿入された可能性が指摘されている。