この作品は、ナポリ時代の他の作品と同じく、
序曲を廃し、いきなり導入部から始まるという構成をとっている(これはロッシーニが歌劇本体に観客を集中させるためにとった改革である)。そしてアンガス伯ダグラスのアリア以外の音楽は書き下ろしである。また、この作品はロッシーニのオペラの中でも、特にロマンティックな作風を持つ作品として評価されている。その理由として、原作に
ウォルター・スコットの
騎士道物語が使われていることや、第1幕のフィナーレで主要登場人物にフル・オーケストラ及び混声合唱に加えて、二重の
バンダをふんだんに駆使して、規模の大きくかつ重厚な音楽を展開していることが挙げられよう。そして、ナポリ時代のオペラでは初めて、
コントラルトを男装させて登場させていることも注目すべきことといえる。