1890年のある日、
ホームズの住む
ベイカー街221Bにジェイベズ・ウィルソンという燃えるような赤髪の男が尋ねてくる。ウィルソンは
質屋の経営者だったが、ある日、バイト員のヴィンセント・スポールディングから簡単な作業で高額な収入を得ることができるというひどく、うまい話を聞かされた。立派な赤毛の人間のみで組まれた「赤毛組合」という互助組織によるもので、仕事の内容は指定された事務所で百科事典を数時間書き写すだけだという。ウィルソンはこれをまたとない幸運だと考えて引き受けるが、組合は数週間後に事務所を突如閉鎖する。不審に思い、同じ「赤毛組合」の仕事仲間ダンカン・ロスの名前を頼りに調査を開始するが、その名前を知る者は一人もいなかった。ウィルソンはこの謎のアルバイトの真相について、ホームズに念入りな捜査を依頼したいと言う。ホームズは奇妙な事件に興味を持ち、喜んで仕事を引き受けた。