本書の中で、自身を「自分を維持しつづけるために文章を書き続ける常駐的旅行者であった」と表しているが、純粋な旅行記というより、個人的楽しみを目的として書いたもの、独白調のものなど、気のおもむくままに書いた日記のようなスタイルになっている(これらの文章を「スケッチの集積」と表現している)。
2つの長編小説『ノルウェイの森』(1986年秋ギリシア - 1987年春
ローマ)と『ダンス・ダンス・ダンス』(1987年冬ローマ - 1988年春
ロンドン)を執筆。これらの小説は宿命的に異国の影がしみついており、日本で書かれていたら違った色彩を帯びていたかもしれないと述べている。