随筆(ずいひつ、
エッセイ)は
文学における一形式。
英語essay、
フランス語essaiの訳語。筆者の体験や読書などから得た知識をもとに、それに対する感想や思索、思想を
散文によってまとめたもの。一般には
ミシェル・ド・モンテーニュの『
エセー』(
1580年)がこのジャンルの嚆矢であり、欧米においては綿密な思索を基にした論文的なスタイルを念頭に置いてこの語を用いることが多いが、
日本においては後述する
江戸時代後期の日記的随筆のイメージもあって、もうすこし気楽な漫筆・漫文のスタイルを指して用いることが多い。
日本語以外の文化圏で日本語の「随筆」に相当するEssayの萌芽は
古代ローマの
キケロ、
セネカ、
プルタルコスなどの作品に見ることができるが、本格的にこのような文学形態を創始したのは
フランスの思想家
ミシェル・ド・モンテーニュであるとされる。フランス語で「試み」を意味する著書『エセー』(essai)において、身辺における様々な事物の考察を通し、自己の内面の探求を試みた。